大祓 おおはらえ

ふとしたことから代々木八幡宮社報を見て 大祓(おおはらえ)は6月と12月に罪穢(つみけがれ) を祓い清める神事です。 神社において、6月末日と12月末日の 年2回、大祓を行います。 神道では、人は本来きれいな 心をもっていると考え、生活し ている間に、知らず知らずにその 心もくもり、罪を犯し、穢れにふれて、 きれいな心から遠くなって行くのを、 祓いによって、本来の心に 戻ると教えるのです。 従って、肉体的な清め祓いと いうより、むしろ、心の穢れを 取りのぞくことが大切なのです。 形代(かたしろ)で身を撫(な)で 息を吹きかけるのは、 心の穢れを追い出してしまう ことを意味し、 自分の穢れを人形(ひとがた)に移し、 人形をわが身の代りにして 清めてもらうのです。 形代は撫物(なでもの)、人形(ひとがた) などとも呼んで、紙を人の形に切り抜いた ものです。神社で受けた形代に、 家中の者の氏名を書き、大祓の 日、これを手に持ち、身を撫で、 一家が、町が、そして日本の国 が罪や穢れのない、清く、明るく 正しい社会になるように願い、 息を三度吹きかけて、神社に持 参し、お祓いを受けます。 (代々木八幡宮社報 平成12年12月1日)