展示会場の係も慣れていなかったようです。
この特別展示会場は右手奥の場所で、地下に深く造ったようです。
この建築はなかなか大変だったと思います(既設の建物を支えながらの工事)。
私もアメリカの自然史博物館は知りませんが、ロンドンの自然史博物館や
ヨーロッパの博物館を見てきたので、それらの恐竜とはやや違うなあという印象を
受けました。やはり見る価値はあると思います。
ヨーロッパの博物館の恐竜はユーラシア大陸やアフリカ大陸のものですから、
南アメリカやオーストラリア産の化石の独特なことが素人の私にもわかりました。
ゴンドワナ大陸のめずらしい恐竜アマルガサウルス。アフリカのジュラ紀後期から
知られるディクラエオサウルスの子孫と考えられる。
きわだった特徴は、首の骨に神経棘(しんけいきょく)とよばれる一対の突起が
あることである。背中の骨にも長くてがんじょうな神経棘がある。
剣竜みたいな形をしている。
アルゼンチノサウルスは、南アメリカではごく普通の恐竜であるティタノサウルス科
に属する。史上最大の陸上生物と考えられる。部分骨格しか見つかっていない。
見つかった骨の化石から、全長約40メートル、体重約100トンと推定されている。
昆虫の珍しい化石も相当展示されていました。
トンボ、ゴキブリ、マツモムシ、キリギリス、タマムシ、ミツバチ
クモやサソリもあった。これらの化石は本当に貴重だ。
大恐竜展で買ってきたガイドブックはなかなかすばらしい。
初期鳥類の系統図が、今までの研究をもとに、上手にまとめられている。
鳥類は小型肉食恐竜から進化してきたことは、もはや学会の常識。
このほかにも貴重な資料を上手にまとめて説明しているガイドブックは
お買い得。
ブラジルで見つかった翼竜アンハングエラには、あごに長くて鋭い歯が並び、
上下のあごを合わせると、両手の指をたがいちがいにはさんだように歯がかみ合っている。
化石の頭部にも飛び出した歯がさかんに見える(出っ歯が側面に飛び出したよう)。
この歯で魚をばりばりと食べていたらしい。
頭の上に大きなとさかのような骨をもつ翼竜トゥプクスアラや
頭の上とうしろに細く伸びた骨の間にあるヨットの帆のようなものの化石
(説明板を見ても理解に苦しむ。だからこの文章を読んだだけではわからないでしょう)
この翼竜タペジャラも全く変な生き物だと思う。
翼竜タペジャラの全体図と化石となった頭部を見くらべてやっとわかりました。
大恐竜展
失われた大陸ゴンドワナの支配者
平成10年7月11日−10月11日
国立科学博物館
平成10年10月31日−平成11年1月17日
名古屋市科学館