Faculty Development

Faculty Development 合宿研究会なるものに参加してきました。
学長、副学長、学生部長も参加。
ちょうど今回は4回目。講師の金沢大学教養教育機構長田中一郎先生は
私がお世話したので、敬意を表して参加してきました。

まず学長の「より質の高い教育の提供」は、来年度からいよいよ独立法人となるので
決意とか教育体制についての要望が述べられました。
・現シラバスには穴があるし、重複もある。新しく教育センターを作り、全体を見直す。
・毎年100人の退学者がいる。これは5000万円の授業料に相当する。
・入学料や授業料などは値上げせず現状維持したい。
・東北地方では東北大につぐ大学でありたい。(入試科目を減らさない)

続いて金沢大学の田中先生の講演のメモです。
あやまった理解があれば私のせいです。田中先生ゴメンナサイ
・教養教育と全学出動方式、総合大学の豊富な人的資源の活用
・分断された同窓会、分断された教育
 それではカレッジの集合体としての大学であり、総合大学ではない
・一般科目(経済学、法学、日本史、西洋史)はやめるべきである。
・現在の研究を話すべき。先生の情熱を伝えるべき。学問体系は参考文献にゆずるべき。
・大学の理念目標に添ったカリキュラムにあわない先生は大学にふさわしくない。
・教員の学生時代の思い出は役にたたない。
・そのときは満たされないが努力すれば未来があった。
・今の学生は物質的には満たされているが将来は約束されていない。
・いやな講義を我慢して受けたのは未来があったから。
・今の学生には未来がないから、満足できない講義には評価しない。
・大学の知的情報がすべてではない。
・生徒から学生へ成長
・口をあけていた学生、自分で探しに行く学生
・先生は過去からの難民 学生は未来からの留学生
・21世紀の教師像 私学の校長の講演
・うちの学校に就職したければこれこれを学べ。
・では私学教師になる就職試験の時に面接で答えよ。
・地元会社社長の講義あり
・学生自らの学習意欲が満たされる大学
・学生に科目やシラバスを作らせる。
・何でも相談室 よるまっし(よってらっしゃい)
・メンタルな相談ばかりでない、聞いてみると受講手続きですむことがある。
・教員、大学院生、事務職員が日替わりで対応
・何でも相談で良い印象をもった学生が手伝いたいと言ってくる(大学院生になったら)
・大学院生は年4回の講習会に参加
・大学院生は基本的に相談にのらなくてよい。どこに行けばいいか教える。
・不本意入学、無目的入学から無意識下の何かをひきだす。
・学生を支援しながら自らも成長する。
・欠席多く勉強しない学生が優 真面目に勉強した自分も優
 成績の基準を明らかにせよ。
・むかしは護送船団方式
・今の大学は将来性がない。
・学生が目がかがやいていて元気であること、それにまさるものはない。

今回は私は第5分科会「キャリア形成と卒業研究のありかた」に参加しました。
つまり、職業人になるため卒業研究は役に立つか。あるいは卒業研究は就職に直結しているか。
人文社会科学部の話題提供者
・翻訳とは異文化コミュニケーション
・日本語でも言語内翻訳 同じ言語で別表現
・コミュニケーションを上手にするため歴史や文化が必要。
・Good morning の3つの意味
・英語表現に慣れる。
・英語によるスピーチ
・言語能力は対人的関心による。
・英語で先生の話を聞き取りそれを書く。たまには日本語訳を書く。
教育学部の話題提供者
・career (経歴)職業    carrier 保菌者
    さすが英語の先生
・卒業生の卒業研究の感想文集 おもしろい試み。
工学部の話題提供者
・就職業種は年度によって変化している。
・必ずしも就職先と卒業研究は対応していない。
・就職試験勉強のため卒業研究の着手が遅れる。
・一生懸命指導するのが学生の人生にとって良い。
・最先端の研究テーマを与えるのがよい。
農学部の話題提供者
・学部改組・学科改組の影響をまともに受けてきた。
・女子学生が多くなった。
・大学院進学が多い。
・公務員希望者は多い。
・講義を聞いてポイントをノートに取るのが苦手。

参会者の感想や自分の体験意見 看護婦 看には手があり。 資料を見せながら話をしたのに理解できない学生。聞きながら読む力はない。 問題を発見すること。それが大切。 就職してからキャリアがつくられる。 大学で卒業研究を一生懸命しても社会ですぐ役にたたない。 卒業研究 トレーニングの意味 プロセスが大事。  データ集め、方法論、文章のまとめカタ、発表のテクニック 練習でいい 将来ののびる基礎となる。 (先生の手伝いもよいが、自分のテーマ選びも良い) 留学生 キャリアパス 日本で博士とって帰国したら給料倍。 明治の日本はそうだった。