淮南子(えなんじ)


淮南子 中巻「十三氾論訓」より

いにしえ たみ  たくしょ  ふけつ  とうじつ すなわ
  古者は民、   澤處し、 復穴し、  冬日は則ち、

そうせつむろ  た   かじつ すなわ  ぶんぼう た
  霜雪霧露に勝えず、 夏日は則ち 暑熱蚊虻に 勝

      すなわ おこ  これ      きず
えず、聖人及ち  作り、 之が為に土を築き木を

かま   もっ  しつおく な  とう
構へて、以て  室屋と 為し、棟を上にし、宇を

      もっ     おほ もっ
下にして、以て風雨を蔽ひ、以て寒暑を避け

   しこう  ひゃくせい これ
しめ、而して  百姓   之を安んず