口蹄疫
ヨーロッパではやっている。2001年3月
こうていえき 音だけならユン○ルと続きそう。 たもり?
2月に英国で、豚と牛から見つかったという。
ウィルスにより偶蹄類(牛、豚、羊など)に伝染する。
口、蹄、乳房の粘膜・皮膚に水疱ができる。
野生の猪や鹿にも伝染すると言われている。
感染は、水疱から出たウィルスに汚染された乾草、土壌、動物などを介して
風や人為的な接触でウィルスがうつるという。
日本では、昨年に宮崎県と北海道で牛に発生したが、すぐ対策がとられおさまったという。
まわりの国では、韓国やロシアにも発生した。
台湾ではこれまでに牛や豚が800万頭も処分され、台湾から日本に豚肉は輸入禁止になっている。
この病気は中国大陸に常在しているから、台湾の発生は中国大陸からきたと推定できる。
日本で発生した口蹄疫は、中国大陸から輸入した稲わらが原因とされている。
稲わらの畜産飼料や他の輸入農業産品に注意しないといけない。
農産品の自給率を高めることが必要。
そう夕刊の論壇に記事をよせたのは本学の農学部の先生でした。
農学部は伝統ある。
安い外国の飼料は、とんだ落とし穴がある。安全なものを輸入しないと。
英国で蔓延しているウィルスは、昨年日本で発生したウィルスと同型で種類も似ている。
たぶん、中国から輸入した飼料について英国に達し、広まったのだろう。
同じ型なのに、なぜ感染状況がこうも違うのか。
日本では牛だったが、英国では豚だったから。豚はくしゃみや糞尿などによるウィルス
排出量が牛に比べて多く、回りの動物に感染しやすい。
もう1つの理由は、感染源とされる農場で、最大1カ月も感染に気がつかなかった。
管理がずさんで、発見が遅れ、この間に感染家畜が出荷されウィルスが拡散してしまった。
英国では口蹄疫が大流行した1967年とくらべて今回は感染域が広い。
これは1990年代に導入されたEU規制で食肉処理場の獣医配置が義務づけられた
結果、コスト増に絶えきれなくなった中小処理場が閉鎖され、処理場の数が半減し、
多数の家畜が遠くの処理場に集められ、汚染のリスクが一気に拡大した。
英国の口蹄疫はフランスやオランダにも広がったため、EU産の畜産物を閉め出す
動きが世界中に広がっている。