春雨 はるさめ 中国料理に使われるデンプンを原料としてつくった細い半透明の麺。 作り方は、まず緑豆の粉をこねて、底に多数の孔をあけた筒の上部から入れて、 底部の孔から沸騰している熱湯の中に線状に流しこむ。 それを加熱して水にさらしてから乾燥させる。 中国では北方に多く山東省が名産地である。 緑豆が少なく米の多い南方では、米を原料としたビーフンがある。 台湾では、春雨ではなくビーフンを作る。 タイのビーフンの作り方 米を水に漬けてから製粉機にかけてどろどろのペーストにする。 これを薄く延ばして蒸し器で蒸す。蒸し上がった膜状のものを麺状に切る。 切らないで餃子の皮のように具を包むのにも使う。 近年ジャガイモやサツマイモのデンプンが多く用いられている。 これは、緑豆に比べ煮崩れしやすく品質も劣る。 朝鮮の冷麺は緑豆(リョクトウ)デンプンとソバ粉を混合して作るが 製法は春雨とまったく同じである。 だから冷麺からソバ粉を除くと春雨になる。 盛岡冷麺はソバ粉を入れないで澱粉(たぶん小麦粉も加える)から 春雨に近かったとは。麺の太さとか柔らかさが違うから、別のものだと思っていた。 (盛岡冷麺は緑豆ではなくジャガイモが原料と思うが)