○家の中を点検する 基本は日常の整理整頓 家具などが倒れて危険にならないよう対処する。 緊急時に必要な道具類、非常持出袋などすぐ持出せるよう。 背の高い家具はできるだけ置かない。 どうしても置くときは必ず壁や柱に固定する。 ものが落下してこぬよう家具の上に何も置かない。 ○家具の転倒防止 家具の安定性は、高さ:奥行き=10:4が目安。 二段重ねになっている家具の転倒防止 上部と下部の間を金具で連結する。 家具の下の前の方にクサビ状のものを入れる (後ろに反らせるようにする) キャスターにストッパーを入れる 家具の扉を開きにくくする 留め具を取付ける 収納に気を配る 本棚や茶だんすなどは重いものを下にし、重心を低く。 ○家の補強対策 筋交いを入れたり、構造用合板をはり壁を強化する。 外壁に亀裂があれば、専門家に補強を依頼する。 土台などがシロアリに食われていないか点検し、 被害があれば、専門家に補強を依頼する。 柱や、窓の開け閉めの具合、外見などから、建物に傾きが ないか点検し、傾きがあれば、専門家に補強を依頼する。 (不等沈下 不同沈下 沼や田圃の埋立地) 1階部分を店舗やガレージにして、オープンスペースの構造 になっている場合は、専門家に依頼して、鉄骨で補強してもらう。 (阪神大震災ではピロティ被害が目立った) ○ガラス、照明家具の破損の対策 窓ガラス、食器棚のガラス扉、額縁、人形ケースなど が破損して床に散乱すると、素足では歩けない。 底の厚いスリッパを用意する。 避難の通路を確保するため、「ガラス飛散防止フィルム」を貼る。 手軽な方法として、窓ガラスなどにセロハンテープを十字に貼る。 ガラスのそばには軍手が必需品 ○消火のための器具の点検、整備 消火器、風呂のためおき水、トイレのタンクの水 3〜5分が初期消火のチャンス 火は燃え移ってもすぐに燃え広がらない。 一瞬ある「間」が初期消火のチャンス。 ○非常用品の準備 (食料、飲料水、救急衣料品、懐中電灯、携帯電話、ラジオ、乾電池、 ヘルメット、軍手、作業着、ロープ、自転車、オートバイなど) ○飲料水や電源、トイレ代替手段など併用施設の非常対策 ○どう避難すればいいか 非常口に多くの人が殺到すると将棋倒しになって圧死の危険もある。 地下街では60mおきに出口を作るように定められている。 安全な出口が他にないか、火災の発生場所の確認と共に判断する。 煙が充満しても床から50cmほどの高さまでは視界がきく。 顔を床につけるように低い姿勢をとって避難する。 水をしめらせたハンカチなどで口をふさぐ。 ドアがあれば最後に脱出する人が必ず閉める。煙が充満するのを 少しでも防ぐことができる。鍵はかけない。 引き返さない エレベーターは絶対に使わず、階段を利用する。 ○OA機器や通信設備を災害から守る パソコン、ファクシミリ、コピー機など が倒壊したり、燃えたり、水浸しにならぬよう設置しておく。 OA設備を転倒から防ぐ。機器と机、床などの間のストッパー。 バックアップを考えておく データのバックアップ 通信回線のバックアップ 非常用電源(蓄電池、非常用発電装置など) 時差通信の可能な通信サービス利用 ・伝言ダイヤル ・携帯電話、公衆電話、ファクシミリの活用 ・インターネット(電子掲示板、電子メール)