韓国食生活史

韓国食生活史
姜仁姫 藤原書店

著者は東京の帝国女子専門学校(相模女子大)の卒業。
東亜大学校理科大学教授、明知大学校理科大学教授をへて
明知大学校理科大学名誉教授。

完全に研究書、したがって読みこなすことは骨が折れる。
ひろい読みで十分。力を入れて読めば疲れる。
したがって、ここでは気のついたところだけメモ。

高麗 仏教を国教としたから菜食主義の国になった。 1270〜1356 元に隷属してから 肉食になった。 ソルロンタン牛肉を煮込んだスープ はモンゴルの影響でできた食べ物。 焼酎もモンゴルから入ってきた。 羊肉も入ってきた。 牧場で馬、駱駝、牛を飼っていた。馬と牛の肉を食べていた。 鶏、豚、家鴨、犬、ウサギ、鹿、猪、雉も食べた。 牡蠣や貝や海草も食べた。 ご飯を食べるなら春のように温かく、スープを飲むなら夏のように熱く、 醤を食べるなら秋のようにさわやかに、酒を飲むなら冬のように冷たくせよ。    婦女必知「飲食総論」 トウガラシ、タバコ、カボチャは秀吉軍のとき朝鮮に伝わったらしい。 サツマイモは1763朝鮮通信使が対馬から持ちこんだ。 1650〜1653 中国のピングアがりんごという名で伝来した。 李朝時代の食事作法 ・飢えた人を思い、口にあわない食事に文句を言ってはいけない。 ・食べ物の好き嫌いをしてはならない。 ・他人の宴会に出たとき、料理の味を品評してはいけない。 ・酒を無理に勧めてはいけない。 ・食事の途中にトイレに行ってはいけない。 ・魚肉、菓物などを刃物の先で突き刺して口に入れてはいけない。 ・スイカを食べる時は、種を席に吐いてはいけない。 ・大根や梨などを音をたてて食べてはいけない。汁ものを食べるときも音をたてないように。 ・食事中は咳をしてはいけない。笑ってもいけない。 ・食事が終わってすぐ、お膳が片づく前に立ち上がるのはよくない。