荒木和博:在日韓国・朝鮮人の参政権要求を糺す、現代コリア研究所

辛口でまじめな本。中途半端な存在の在日は速やかに日本に帰化せよと説く。

「自分たちは日本国籍を持っていたが、敗戦によって剥奪された」
という論理は、自分たちが日本国民であったことを認めているということだ。
日韓併合自体を認めず、法的に問題があるのに武力をもって植民地化を
実行したということなら、日本国籍があったこと自体を認めることは
できないはずである。

1994年の朝鮮総連の主張はこれと同じことをいっている。
「日本臣民たる地位」の「剥奪」を「不当」であるというのは、
朝鮮植民地支配が「合法」であったといっているのと同じことではないか。
「不当」であるというのなら、朝鮮人が「合法的に日本人」に
なったかのように「日本国籍喪失」などとする侵略者の論理を批判
すべきである。

サンフランシスコ講和条約により、日本が朝鮮を手放したのが昭和27年。
いっぽう朝鮮半島では、昭和23年に二つの国ができ、昭和25年に北朝鮮が韓国に
攻め入った。

戦後朝鮮人は「先勝国民」としてふるまい、戦後まもなくのころから
在日韓国・朝鮮人が所有している駅前の一等地は不法占拠したものが
少なくないと言う人もいる。

「在日韓国・朝鮮人の大半は、戦前・戦中に強制的あるいは半強制的に
日本に移住させられた者とその子孫である」というのは全く事実に反する。
在日韓国人青年会の昭和57〜58年の調査によると
在日一世(明治43年〜昭和20年に日本に来た)は
 経済的理由 39.6%
 結婚・親族との同居 17.3%
 徴兵・徴用 13.3%
 留学 9.5%
 その他 20.2%
そもそも、コリアンが内地に入ることは厳しく制限されていた。
 就職口が確実にある
 旅費プラス十円以上のお金をもつ
 麻薬中毒者にあらず
 労働ブローカーの募集でない
それでも不正渡航は年に数千人あったという。

徴用など不本意に日本に渡った人は、敗戦時に朝鮮に引き揚げている。
あくまでも自分の意志で日本に来て、居残った人達ばかりなのだ。

在日コリアンは特別永住者として恵まれた待遇を受けている。
特別永住者は外国で5年間暮らしてその間日本に戻らなくても永住権は
消滅しない。(韓国の場合、在日韓国人が帰国して一年以上たつと
パスポートが失効する)外国に出て日本に戻るときの上陸拒否は
特別永住者にはいかなる理由も適用されない。永住権をもつ在日コリアン
は、在留資格のない在留なのだから、法律に触れない限りなにをしても
いい。それに対して、永住権のもたない外国人は、観光、商用、留学、
報道など、在留資格が定められており、その資格以外の活動をすると
国外に強制退去させられる。

北朝鮮からの亡命者は語る。
「帰国した在日僑胞は絶対に党の幹部、軍隊の幹部、警察の幹部にはなれない」
日本の親戚からモノやカネを送ってもらえる帰国者は羨望の的であるから、
その裏返しもあり、一般の人からも差別される。

参政権がほしいなら日本国籍を取得すべきだし、韓国か北朝鮮の国民として
アイデンティティを維持したいのなら外国人としての扱いのままでいるべきだ。
もし、それ以外の道が考えられるというのなら、整合性のある提言
をするべきである。在任韓国・朝鮮人なら何を言っても許されるような
風潮は日本人にも在日にも百害あって一利なしである。