漢字で入門 ハングル読本

ハングル文字で書かれていても
韓国語のベースはやはり漢字ということがわかる本なのでした。

著者の高木亮一は千葉大学の数学の教授
だから理論的にまとめてある。
この本もなかなか良い本です。

漢字で書くと「自転車」だが、チャジョンゴ(もしかしたらチャリンコはここからきたか)と発音する。
「車」は「チャ」あるいは「ゴ」という読み方がある。
これを某BBSで紹介したら、車をゴと読むのだろうかと書かれた。
そこで別の韓国在住の方にそのBBSで質問したみた。
>大きな韓韓辞典で「チャジョンチャ」を引くと「チャジョンチャ=チャジョンゴの誤り」と意味がつけられています。
>チャジョンチャでも多分通じるんでしょうが、正しくはチャジョンゴみたいですね。
どうやら、チャジョンゴはれっきとした韓国語のようだ。

金をキムと読むが、金剛山や金メダルのときには
クムと読むそうですね。つまり、クムガンサン、クムメダル
以下は韓国在住の方から聞いた知識です。
>他には「茶」という字も二通りの読み方があります。
>「茶道=タド」「緑茶=ノクチャ、紅茶=ホンチャ」ですよね。
>他にも調べてみたのですが、
>「反」⇒「バン」「ボン」
>「著」⇒「チャク」「ジョ」
>「讀」⇒「ドク」「ドゥ」
>「龜」⇒「グ」「グィ」「ギュン」
>なども3通りの読み方がある漢字も…。

カラムシという日本語を知っていますか。
カラムシとはイラクサの仲間の草で、その繊維で織った布を上布(じようふ)と呼び、
越後上布、小千谷縮(ちぢみ)、宮古上布などが有名です。
ブラジルではコーヒー豆を入れる袋をつくるそうです。
アンデルセン童話にお姫様がイラクサの繊維で服を作る話があったと思います。
世界中でこの繊維が使われていたようです。
カラムシは唐ムシのことではないかと推定されます。
韓国語のモシ 苧  韓国の伝統的衣服(韓服)の原料の一つ 日本ではカラムシと呼ばれるもの。
だから、これは朝鮮から伝わったものではないかというのです。
苧 日本語でチョと読みます。

こちらもカラムシ   八重山上布