韓国の橋


ソウルで入手した韓国の橋の本
白兎山人さん訳

画像6 ソンアムサ(仙岩寺)スンソンギョ(昇州邑)宝物第400号
 位  置  全羅南道 順天市 スンジュ邑 チュッカ里 ソンアムサ
 築造時期  朝鮮 顕宗王(?)1年(1660年)
 形  式  眼鏡橋
一個のアーチで造られ、全体が花崗岩で築造され、基底部には特に変わった架構もな
く、自然岩板を敷いている。アーチを中心に両側の川岸との間に自然石を積んで石壁
を作っている。上面は平坦に整地して通式の橋としている。左右側面の石積みに若干
補修を加えた痕跡はあるものの、アーチは原形そのままであり、周囲の石積みも乱石
積みでセメント補修も全然無く、自然な美を良く表現している。
ソンアムサは創建と重建が統一新羅時代から高麗時代にかけて行われたことになって
いるが、壬辰倭乱(秀吉出兵・・訳注)で焼失し、1660年に中創したものを英祖王の時、
火災に遭い、1824年さらに中建、この石橋も壬辰倭乱以後の寺院中創時に造られたと
推定される。スンソンギョの治石とアーチ橋の結構が筏橋(別稿あり))のもの
より古式を帯びていて、その構造も雄壮な点から見て、英祖王の時に造られたと言う
ボルギョより年代が古いものと推定される。精巧な技術を見せるアーチ橋の代表的な
もので、中央部の竜頭彫刻が神秘的である。