韓国の橋


ソウルで入手した韓国の橋の本
白兎山人さん訳

画像3 ナムバク橋
 位  置  珍島郡 イムフェ面 ナムドン里
 築造時期  朝鮮朝 世宗22年(1440年)
 形  式  眼鏡橋
 全羅南道 珍島郡にあるナムド石城は、史跡第127号に指定されていて、
この城の南門前にはケエ川が流れているが、ここに眼鏡橋が2基ある。上流側は
単アーチ橋、下流側は2アーチ橋である。
 ナムド石城は確実な築城年代が判らないが、高麗ウォン宗の時、ベエジュンソン
(将軍の名前―訳注)が三別抄(高麗の軍隊の名称―訳注)を率いて南下し、
蒙古軍の侵略を防禦するために築いたと言い、また、朝鮮朝世宗王の時に築かれた
と言う説もあるが、後者の世宗王22年(1440年)に現在の場所に城を築き、
郡庁を固城から移しているので、この頃にナムド石城を築いたと見て差し支え
なく、従ってナムバク橋もこの頃につくられたのであろう。
 城内には民家もあったので、住民の往来の便のためにつくった石橋がそのまま
残っているもので、観光客の興味をそそっている。単アーチ橋の築造年代記録は
無く、2アーチ橋は解放(1945年―訳注)以後に住民たちが再建したと言う。