ハプスブルク城

オーストリアの首都ウィーンを訪れる人は ハプスブルクという名とオーストリアの名を重ね合わせて この王朝はもとから、この地に住みついていたのだろうと 思うのではないだろうか。 しかし、ハプスブルクの先祖が定住していたのは、 スイス東北部のアアルガウ州から ドイツ、フランスの国境のアルザス地方にかけての一帯だった。 スイスの地図を見ると、バーゼルとチューリッヒを結ぶ幹線の 真ん中あたりに、ハプスブルク城のあることがわかる。 ドイツ語で鷹の城を意味するこの城こそ、ハプスブルク一族ゆかりの地で あった。 この一族が世界史の舞台にでるきっかけとなったのは、ハプスブルク家始祖とされる ルードルフ一世が国王に選出されたことであった。

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