構造力学 1年生のアンケート

恒例により半年の講義の最終回に無記名アンケートをとりました。 その紹介です。 2002.2.5

復習のために毎回小テストをしています。
この小テストをすることについて感想を聞きました。
勉強するきっかけになり、また自分の学力がどのくらい身についたか
確認できるからよいと答えた人が大部分でした。
小テストをいらないとか意義を否定する回答はありませんでした。

しかし中には、問題のわりには時間が足りなく大変だったと書いた
学生もいます。
試験だから全員ができても全員ができなくてもだめで、
できる人とできない人が混在するのがちょうどよい試験なのです。
採点が厳しいというアンケートもありましたが、間違いは間違いですから。
どこが間違っているのか教えてほしいというのもありましたが、
毎週80名以上も採点するので、それは無理というものです。
解答を私の部屋の前とホームページに載せてあります。
自分で確認したい人はそれを見て考えてください。
数年前から実施しているのですが、せっかくのホームページを見ようとしない人がいます。
見ないで自分には教えてほしいというのはまあ無理です。
自分で努力せずに、与えられることを望むのは困った傾向です。

 

毎週の小テストの点数を合計して平均点を出して
平均点が8点以上のものは最終試験を免除すると
事前に言っておきました。
この最終試験免除の制度を歓迎する人とそうでない人に分かれました。

自分が試験免除になった人は肯定し、免除にならなかった
人の中には、そういう扱いを否定する人がいます。
今年はなんと、平均8点以上の者はなし。最高点でも7.15
そこで、少し低い平均点を示して、それ以上の点数をとった人を試験免除者にしたら
少数意見として、(8点をはるかに下回っているものを)免除にするのは約束違反だ、
という回答がありました。
他人でも、免除になるのは許せないというのでしょうか。
しかし、もともと免除制度は特別処置なのです。
最終試験の成績が良ければ、良い成績を付けています。
その最後の試験を受けなくても、普段の成績で良いと評価できる学生は
最終試験を受ける必要がないということなのです。
良い成績をとりたければ、最後の試験に勉強することです。
最終試験を受けることは普通の義務であり権利なのです。
どこに基準をもつかという点で、またもとりちがえている人がいるようです。

 

講義室を遅刻者は入室させないよう、冬は10〜15分
たってからドアを閉めています。
このことを積極的に賛成する者 52名
   全体は64名でした。

この講義は1,2校時ではなく、3,4校時なので、遅れて入ってくるのは
本人がいけないという回答が多かったのでしょう。
遅れて入ってきてうるさい学生がいるからしめるのは賛成。
時間を守るのはよいことだ。遅刻者を戒めるのによい。
遅れないで来ると講義に集中できる。
なかなか、今回も正論者が多くて、来年も続けようという気になります。

 

上級生にお願いして、前期のうちに1年生を対象に
希望者にまず電子メールの講習会をしました。
後期になったら必修として情報処理の講義があり、まずたいていの学生は
電子メールを使えるようになります
今回も、講義の質問とかレポートの解答に使う道をとりいれてみました。

この機会に電子メールを覚えた人はみなよかったという感想でした。
電子メールは21番教室で使えます。
21番教室では誰でもWWWつまりホームページを見ることができます。
教室で私のホームページを見せて講義の補足に利用できることを教え、
希望者は21番教室でも見られることを説明したのですが、
意欲のない学生は見ようとしないのでした。
自宅にPCがないから電子メールを使えないとか、
ホームページを見ることができないとアンケートに
書いた学生もいます。
それは義務ではなく、意欲のあるものだけ使えばよいのでしょう。

 

講義の説明がわかりやすいかどうかと質問しました。
やはり力学に関するセンスとか関連知識の多少など個人差があり
同じ講義を受けても感想はまちまちでした。
よくわかったという人はセンスもあり必要な分の勉強はした人なのでしょう。
わかりにくかったという人はもともとが苦手でさらに勉強不足だったのではないでしょうか。
講義の説明が足りなかったのだとか、教科書がわかりにくいと書いた人もいましたが、
どこがわからないのか講義の時に質問する機会もとってあるのですが。
そういう時には質問がないのです。
講義や教科書がわかりにくいという人は、実はどこがわからないのか、それを指摘
できればまだましで、どこがわからないのかも答えられない人の場合はほんとうに困ってしまいます。

 

この構造力学の復習を毎週何時間しているか質問しました。
個人差があり0〜3時間とまちまちでしたが、
大学の標準「1時間の講義を受けたら家で2時間勉強する」にしたがって
2時間勉強すると回答した人は約15人くらいです。 おやおや
試験免除にならない人は勉強不足(0〜0.5時間)を自覚したようです。
現在の復習時間の倍以上必要という反省の回答が多かったようです。

 

ホームページを使って、講義の補足説明をしたり、
課題提出状況をしらせました。
なるべくホームページを個人が見ると有効になるようにしむけたのです。

見ていて楽しいと答えた人もいたし、
教室での画面が特に後ろでは見にくいと答えた人もいました。
後日に21番教室で見ることができるので、
それを見て役に立てていた人もいたのです。
電子メールと違って登録しなくても誰でも21番教室で
ホームページを見られるのです。
土日でも大学の図書館に行けば端末が使えます。そこでホームページが見られます。
当然、情報処理の講義も受けているので、見ようと思えばホームページは見られるはず
です。それでも見ない人は、それはそれで手を貸してあげるわけにはいかないのです。
昨年よりはホームページを見ている人は増えていると思われますが、見ない人には、
どうかしてあげるわけにはいきませんね。