構造力学 1年生のアンケート
恒例により半年の講義の最終回に無記名アンケートをとりました。
その紹介です。 2000.9.11
復習のために毎回小テストをしています。
この小テストをすることについて感想を聞きました。
勉強するきっかけになり、また自分の学力がどのくらい身についたか
確認できるからよいと答えた人が大部分でした。
小テストをいらないとか意義を否定する回答はありませんでした。
しかし中には、問題のわりには時間が足りなく大変だったと書いた
学生もいます。
試験だから全員ができても全員ができなくてもだめで、
できる人とできない人が混在するのがちょうどよい試験なのです。
採点が厳しいというアンケートもありましたが、間違いは間違いですから。
どこが間違っているのか教えてほしいというのもありましたが、
毎週80名以上も採点するので、それは無理というものです。
解答を私の部屋の前とホームページに載せてあります。
自分で確認したい人はそれを見て考えてください。
毎週の小テストの点数を合計して平均点を出して
平均点が8点以上のものは最終試験を免除すると
事前に言っておきました。
この最終試験免除の制度を歓迎する人とそうでない人に分かれました。
自分が試験免除になった人は肯定し、免除にならなかった
人の中には、そういう扱いを否定する人がいます。
(毎年の傾向ですが)
免除にする最低点をもっと下げてほしいというのは人情。
でも、それを目標にして勉強するのもよいでしょう。
少数意見として、免除にするのはおかしいとか、
平均8点をとれないと途中で諦める者が出る
という回答がありました。
しかし、もともと免除制度は特別処置なのです。
最終試験の成績が良ければ、良い成績を付けています。
その最後の試験を受けなくても、普段の成績で良いと評価できる学生は
最終試験を受ける必要がないということなのです。
良い成績をとりたければ、最後の試験に勉強することです。
最終試験を受けることは普通の義務であり権利なのです。
どこに基準をもつかという点でとりちがえている人がいるようです。
講義室を遅刻者は入室させないよう、夏は9:05に閉めています。
このことを積極的に賛成する者 23名
積極的に反対者 6名
全体は48名
遅れて入ってきてうるさい学生がいるからしめるのは賛成。
時間を守るのはよいことだ。遅刻者を戒めるのによい。
遅れないで来ると講義に集中できる。
なかなか、正論者が多くて、来年も続けようという気になります。
上級生にお願いして、1年生を対象に電子メールの講習会をしました。
後期に必修として情報処理の講義があるのですが、
希望者にはまず前期から使えるように教えて、
この講義の質問とかレポートの解答に使う道をとりいれたわけです。
この機会に電子メールを覚えた人はみなよかったという感想でした。
電子メールは21番教室で使えます。
21番教室では誰でもWWWつまりホームページを見ることができます。
教室で私のホームページを見せて講義の補足に利用できることを教え、
希望者は21番教室でも見られることを説明したのですが、
それが一部の学生には伝わっていなかったようです。
自宅にPCがないから電子メールを使えないとか、
ホームページを見ることができないとアンケートに
書いた学生もいます。
なかなか徹底するのは難しいと思いました。
岩手大学に招聘した中国の清華大学の先生に
講義の時間に中国の大学事情の講演をしていただきました。
新鮮な印象で好評でした。
良い刺激を受け、ちょっと国際交流を体験できてよかったようです。
中国の大学が広く施設が立派であることに驚いた回答や
これを機会に中国に行ってみたいという回答もたくさんありました。
中国では建設業が花形産業であることを知ったようです。
清華大学の紙の橋のコンテストに興味をもった回答も多かった。
時々時間をみつけて、建築士の試験問題の解説を
成績の良い学生にしてもらいました。(事前に資料を渡した)
おおむね好評でした。
中には建築士の試験問題だけでなく、公務員試験の問題も
解説してほしいという声がありましたが、実はちゃんとやっているのです。
講義の中の例題はたいてい公務員試験とか会社の入社試験に
出た問題です。建築士と聞くから、その傾向と対策をしていると
思うようですね。それはちょっとした誤解です。
いつも、過去に出た問題だと言いながら説明していますよ。
何度も言わないとわかってくれないようです。
この構造力学の復習を毎週何時間しているか聞いて、
さらに理想的には週何時間勉強が必要か質問しました。
個人差があり0〜2時間とまちまちでしたが、
試験免除にならない人は勉強不足(0〜0.5時間)を自覚したようです。
現在の復習時間の倍以上必要という反省の回答が多かったようです。
ホームページを使って、講義の補足説明をしたり、
課題提出状況をしらせました。
なるべくホームページを個人が見ると有効になるようにしむけたのです。
見ていて楽しいと答えた人もいたし、
教室での画面が特に後ろでは見にくいと答えた人もいました。
後日に21番教室で見ることができるので、
それを見て役に立てていた人もいたのです。
電子メールと違って登録しなくても誰でも21番教室で
ホームページを見られるのです。
それを何度も説明した方が徹底するようです。