就職日記

2000.3.17 22のK君が来た。Y県を受けたいという。公務員試験の問題集をコピーさせた。 彼はO研究室。国家公務員も可能性あり。 >僕は建設環境3年No.**です。名前を書くのを忘れてました。すいません。 >のちほどお伺いします。 **君の場合、住宅メーカーになったり、上下水コンサルタントになったり JRですか。 もう少し範囲を絞ったほうがいいと思いますが。 むしろ建設会社かな。JRにひっかかったら他は推薦できないけど。 *君が来た。T建設かH組。どっちかに絞らなければならないだろう。 遅くても4月4日には学科内で決定したい。○は□建設、◎は△コンサルタント。 どんどん学生が部屋に来る。緊急時はほんとに携帯電話で連絡してもらわないと。 JRから説明に来た。昨年より早いという。 来週には1次選抜。 それが約束の会場に案内したら誰もいない。 学生がどうやら部屋を間違えたらしい。部屋番号も明示しないといけないと反省。 2000.4.3 JRより電話あり。 修士3名と学部1名が1次試験を受けたが、修士3名が合格。 次の面接を受けることになる。まだまだ試験は続く。 用意するもの ・学部の成績証明書 ・写真1枚 毎日電子メールを見ること。 2000.4.5 飛○に連絡したら、すぐ本日来られた。***君が受けたいというので面接セット。 学歴に関係なく出世する人、そうでない人。 建設現場の生活に耐えられないとやめる人。 技術士をとった人は書類の書き方が違う。 等など私も為になる話を聞けた。 2000.4.6 採用試験に関するアンケート 例年とっているようだ。 今年の分の用紙のひながたを作った。 飛○建設と鹿□道路の書類をそれぞれ送った。 住△建設からの求人書類がまだ送られてこない。 しびれを切らして電話してみたら、なんと住△建設は今年は採用しないという。 2000.4.7 人気の仙台のF建コンサルタント 今年も希望者が多いがどうだろうと社内の知人に聞いてみた。 >昨年度あたりから当社の採用人員は一桁台に減っておりまして、 >今年度は3名の新卒採用にとどまっております。 >おそらく3名というのは最低人員だと思われ、 >構造1名、都市・環境1名、調査防災1名という人員構成は >来年度も変わらないものと思われます。 日本○営を受けたいというN君が部屋に来た。 そろそろ学校推薦を決めないと行けない。 来週はまた就職ガイダンスをすることにした。 そこで、案内掲示を作って彼に掲示板に張ってもらうことにした。 2000.4.11 建築志望の*○君が部屋に来た。 うちの学科は建設とはいっても、土木を学び建築ではないのだが、建築志望の学生が かなりいるようだ。学生の希望がどのくらい実現するかわからないが、やってみようと思う。 本日は、O組とT建設会社の予備面接があった。 4月14日締切という、すごい会社が数社ある。 そして、そこを希望する者もいる。 明日のガイダンスで急いで決めて書類を送らないといけない。 学生たちの話を聞いていると、将来の進路を誤解しているというか、 自分のやりたいことをきちんと把握していない者がいることに気がつく。 もっとも、世界中の大人たちでも、自分なりの世界観がたまたま妥当であって無事に 生活していることもあるから、何が的確なのかを論ずるのは難しいことなのだが。 彼らの話を聞いていると、これは一種のカウンセリングをしているのかなと いう感じがすることがある。 2000.4.12 会社から電話が入る。書類のこと、面接のこと。 髪の色のことをちらっと言われた。たしかに学生の頭髪には、染めたと思われるものがあるから。 さて、これから第3回目のガイダンス。 4月26日には建設省の説明会がある。農学部と一緒に受けることにした。 農学部の就職担当のK教授と電子メールで打ち合わせをする。 建設省はこれとは別に県内の大学や高校の就職担当者と、懇談会をするという案内が入った。 その準備も忙しい。 他に数社から就職手続き書類の細部打ち合わせの電話やメールが届く。部屋を空けられない。 さて、本日は学生が揃えた書類を発送だ。 □和コンサルタンツ、大○設計コンサルタントを学内で送る。(明日発送) そして 長◎と北海○開△コンサルタントは14日が必着なので、中央郵便に入って送ろう。 2000.4.17 本日は1,2校時から1年生の講義。それが終わって 学生が持ってきた書類を会社に送る準備をしながら、他からの電話の相手をする。 12時半にN建設が来るという。 1時から1年生の工学概論、それが終わると、建設省主催の県内の大学高校の就職担当者 の懇談会。 数年前に卒業した卒業生の入った会社の方から電話あり。彼の都合で退社したとのこと。 やはり勤務を続けるのも、条件が必要。そんなことも考えながら就職のガイダンスをしなくては。 2000.4.18 日○建○コンサルタントを希望する大学院のH井君が履歴書などを 持って部屋に来たので、目の前で推薦書を書いてあげた。 彼に封筒の宛名書きをしてもらった。これは明日の便で会社に送られるであろう。 2000.4.19 本日も就職ガイダンス。建設会社はまだまだ希望者の名乗りでない 有力な会社があるのだが。 さて先週急いでいるから自分で郵便局に持っていって郵送するように頼んだJR北○△ この学生は自分で送ったとのこと。さきほど生協の売店で聞いて安心。 日本○道に書類を送った。 2000.4.20 本日もたくさん学生が来る。先輩の残した就職試験の情報を見る者。 前○建設の書類は間に合わないから持参。扶□建設は郵送。その書類を今作っている。 2000.4.21 本日は大△組とラ○ト工業に書類を送った。 来週26日の国家公務員説明会の日付のことを質問された。注意深い学生もいるものだ。 君はえらい。 道路公団から求人説明に来られた。公務員試験と同程度ということ。 本○組から書類の催促。これは受験者の怠慢(?) 2000.4.24 やっと本○組を受ける学生が書類を持ってたので、すぐ書類を送った。 学内の手続きも本人の努力によるところがある。つまり、もう試験は始まっている。 先輩の入社試験体験。これも過去の資料をとってあって、参考にしたいと(私の部屋に) 見に来る学生もいる。 次回のガイダンスでも、この資料のことをPRしておかないといけないと思う。 2000.4.25 5/1より卒業見込み証明書、5/24より健康診断書が出ます。 もし、あなたが社長だったとしたら。社員100人くらい。社員はみな30代から40代。 会社がこれから伸びるかどうかは、社長の経営手腕にかかっている。 バブル時代の後遺症もなくなり、会社経営はほんのり明るい見通しがたってきた。 今年は4人とりたい。なんと400人が応募してきた。3次試験の結果、12人が残った。 ここから4人とりたいと思う。さて、どんな人物を採用したいか。 ・やる気のある人物 ・責任感があって信頼できる人物 ・アイデアをどんどん出せる人物 ・明るくて、みんなと一緒に仕事のできる人物 ・コンピュータが使える人物 みんなわかっている。そんな相手がほしい人物であることを面接でアピールしよう。 男女の問題でもそうだ。 女にもてる秘訣は、やさしくて、親切で、お金に不自由しなく、正しい判断で人生を歩めること。 (あと自分で述べて下さい) 男が求める女の理想像。美しく、優しく、清潔で、料理も上手。(他にもあるでしょう) お互いに要求するばかりだと、勝手なことをいうなということになるのだけど。 ポイントは相手の立場になって。 2000.4.26 栃○県教育委員会から、工業高校の教員の募集に来られた。 特に建築の先生が不足しているとか。うちの学科で勉強したことでも通用するそうだ。 工業高校の先生になって、学生を指導して、その中から建築士を造るのも悪くない。 そう思うのだが。 2000.4.28 東京のD設計コンサルタントから電話がかかってきた。 すでに送ってある書類のことだが、履歴書(身上書)の家族欄に情報が少ない。 兄妹はいるのか、いたら名前は何というのか。保護者の職業は(たとえば会社員)? それから、おそろしいことに、卒業見込証明書、健康診断書がほしいと言われた。 健康診断書は5月24日以降でないと出ないのだが。卒業見込証明書は5月1日以降 発行されるから、2日には送られそう(速達)。 他の大学から送られてくる書類と比較されると大変。事前によく調べてから送らないと。 本日はとうとう手元のPCが動かなくなった。 1台でホームページ(教育にも研究にも、この就職情報にも使っている)管理、 電子メールのこと等いろいろしているから作業領域が不足するらしい。 特に画像を取り込むイメージスキャナーを使うとき、作業領域が不足するようだ。 こちらも教材作りには欠かせないし。 ということで今朝突然リセットかけた。(WWWを見ていた人ごめんなさい) なるべく教材作りは休日の仕事にしようと思うけど。 2000.5.12 ちょっとしたショックなできごと。 4月12日に書類を送ったのに、会社から返事がない。そういう電子メールが 学生から届いた。そこで会社に電話したら、書類は15日に受け取った。 ですぐ本人に説明会の案内状を送った。しかし、説明会に本人が現れなかった。 多数参加者がいたから、説明会に来ない人には(入社意志がないとみなし) 以後連絡を取っていないとのこと。 しかし、後から別の学生に聞かれた。本人にどういう連絡をしたのか。 その疑問ももっともなことで、5月15日にまた会社に電話した。 今年は若干名しか採用せず全国から応募があったが、勤務地など条件にあった きわめて少数の者だけを採用したとのこと。その説明で納得。 仙台のFコンサルタントも自由応募で多数受けるようだが、説明会の案内を インターネットで見ているだろうか。 2000.5.18 コンビニエンス・ストアーの建築、内装、設備の会社の求人があった。 これも広い意味での建築の仕事。 確かめたが、うちの学科の学生は土木工学を学んでいても、建築のこの分野で十分 やっていけるという返事だった。 建築志望の人はこういう分野も開拓したらいいと思うのだが。 2000.5.24 なかなか合格者が少ない。いまのところ全部で6名。 なかには建築事務所に内定をかちとった者もいるが。 競争倍率が高いから、落ちてくる者が多い。内定者10名を越えるのはいつ。 2000.6.2 今のところ内定者は9名。来週には10名を越えてほしい。 卒業生から聞いたが、遠方からでもこのHPを見ているらしい。 うかつなことを書けないと思った。 それから、端末からいつでもHP(ホームページ)を見られると、 なんとなくデータを手元においてあるような気がして安心するのか なかなか書類を持ってこない。自由応募で手続きをするのならいいのだが。 インターネットではんぱな安心感みたいなものをいだいていたとしたら、 それは不幸なこと。 実際に自分の頭で考えて、自分の希望の会社なりを選択して、書類を用意して 速やかに私の所に持ってきてほしい。 会社に書類を送って、それから試験を受けて、内定を勝ち取るまでは 何も得ていないのだから。 2000.6.2 いまラ○ト工業からの手紙を開いてみて、内定者が10名になった。 よかった。よかった。 2000.6.6 今日現在内定者が12名になった。 少しずつ増える。新聞によれば、求人数は上向いているというけれど。 確かに求人件数は多いようだが、受けても良い結果がでないことが多い。 個人の能力によるのか。それともめぐりあわせがわるいのか。 インターンシップ制度、うちの学科の学生が県の振興局(つまり昔の土木事務所) に1週間通えることになった。こうやって体験を積めば来年は鬼に金棒なのだが。 2000.6.13 今日現在内定者が18名になった。少しずつ増えているのが嬉しい。 毎週、公務員試験の模擬試験をしている。本日で最後にする。 毎週世話役をしてくれたK君、ほんとにご苦労様。君は合格すると思う。他よりも 真面目で熱心だった。 2000.8.31 はっきり数えていないが、内定者は50名を越えたようだ。内定を得てまだ報告に 来ない者もいると思う。 数あわせよりも本当に自分の希望するところに決まったかという方が大事なのだが。 もっとも、その職場に入って仕事をしてみてはじめて、自分の能力とか適性が実感できる ということなのだ。人生は長い。 2000.9.4 今まで就職しない方針だったというU君が来た。 就職する気になったようだ。そこで、彼の専門に比較的あっている会社を紹介した。 あとは、会社の人との面接だ。彼の意欲をかってくれるかどうか。それは会社の判断。