建設環境工学通論 平成15年度 応用化学科&材料物性工学科3年生

よい回答

電子メールできた優秀回答 公害
『環境省の環境白書』http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/より調べました.
膨大な量であるため全体に目を通した上でほんの一部でありますがまとめてみま
した。

●大気汚染
  昭和25年までは一部の都市を除き深刻化したものはあまりなかった。しか
し、我が国の産業の急速な発展により広域的な大気汚染が問題化してきた。特に
30年代に入り、高度成長による産業の大規模化、高度化が進行すると共にエネル
ギー源の石炭から石油への転換に伴い、石油燃料の燃焼による排気ガスに含まれ
る硫黄酸化物による汚染が注目されるようになった。降下煤塵、硫黄酸化物の
他、浮遊粉塵、一酸化炭素、窒素酸化物等が原因である。このうち、浮遊粉塵は
肺や気管支等の奥に達し各種の障害を与える。また、自動車の排気ガスには一酸
化炭素、窒素酸化物、炭化水素、アルデヒド、光学オキシダント等が含まれ、道
路の交通事情の悪い交差点等周辺において頭痛、目の刺激、吐き気等の障害を起
こしている。更に農作物の被害もあり、工場から排出される二酸化硫黄、フッ化
水素、塩素ガス、煤塵の他、砕石粉塵、道路砂塵等が挙げられ、農作物の生育障
害、収率の低減、商品価値の低下などがある。

●水質汚濁(河川、湖沼、海域)
  原因としてメチル水銀による汚濁、鉱山排水、各種工場排水、都市下水、船
舶からの廃油、廃油処理施設からの排水のほか、屎尿処理施設、ヘい獣処理施
設、畜場、砕石業に係る事業所および砂利採取業に係る事業所からの排水、その
他養豚、そう鶏場、クリーニング業、団地、病院、学校からの排水を挙げること
ができる。一方、被害の対象としては、上水、工業用水、農業用水等の各種用
水、水産業、船舶の外板や橋脚の腐蝕等のほか、都市における環境衛生上への影
響か ら人体の健康に及ぼす影響までに広がっている。特に、人間健康の問題と
なった『水俣病』は中枢神経の疾患であり、排水に含まれたメチル水銀化合物が
魚介類を通じて人体に蓄積した結果であり、カドミウムの慢性中毒により腎尿細
管の病変が起こりその再吸収機能が阻害されてカルシ ウムが失われ、体内カル
シウムの不均衡をきたして骨軟化症を引き起こす『イタイイタイ病』は鉱山排水
中に含まれたカドミウム が主な原因の一つとなっている。また、シアンによる大
量な魚のへい死事件やプランクトン、藻類の異常大発生もある。

●騒音
  「ない方がよい音」 「不必要な音」あるいは「好ましくない音」というように定義
される。例として、各種工場の騒音、ビルや道路の建設騒音、自動車、電車、新
幹線等、交通などの交通騒音、 飛行機等による航空騒音等が挙げられ、被害と
しては小学校で先生の話が児童に聞こえないというような会話妨害、作業能率の
低下、不眠などがある。

●地盤沈下
  主として地下水の急な大量の汲み上げによる。東京、大阪等の都市周辺で利
根川や淀川によって形成された沖積層の河川デルタ地帯であって、この都市周辺
の工業地帯ではビル用水、工業用水の水源は大部分を地下に求めていた。

●悪臭
  (1)化製場
  (2)潤滑油の再生工場
    (3)化学工場、特に合成樹脂の関連工場
  (4)紙パルプ工場
  (5)自動車排出ガス
  (6)ドライクリーニング等
  (7)ごみの集積所、清掃工場
  (8)鶏糞、醤油粕、有機肥料の乾燥工程や畜舎
  (9)香辛料の製造、ハム、ソーセージ工場、香水関連工場
  化学関係の工場から排出される窒素酸化物、アンモニア、硫化水素等の成分
など以上とは全く異にするが石油化学コンビナートにおける悪臭も大きな問題で
あった。その典型は四日市の石油 化学コンビナートから発生する硫化水素の化
学物質による悪臭である。

●振動
  工場の機械による振動、建設工事に伴う振動、交通機関(列車、自動車等)に
よる振動がある。

 以上が公害のごく一部あり、公害の具体的な数値や推移、対策、四大公害訴
訟、近年の環境についてなど上に述べたサイトには詳しく挙げられていました。
それらを読むことにより環境や公害の高度成長から今までの推移を理解した上
で、今までの知識の甘さを痛感しました。

                     K本 M子