施設設計学
中国清華大学方先生の講演の感想文 2000.9

7月19日に中国清華大学助教授の方東平先生の講演がありました。  その感想文のいくつかを紹介します。  中国の北京にある清華大学の方東平先生の講義を聞いた。清華大学 では、一年に一度、橋を作るコンテストが開かれているということで あった。  コンテストの内容は、1.5kgの重しを載せることのできる模型 の橋を作り、その中で最も軽い橋を作った者が優勝するということで あった。実際のコンテストに出てくる橋の形態は、教科書でしか見た ことのないような橋が次々と出てきて、清華大学の学生は自分らより も知識も豊富だろうし、内容についてもかなり深いところまで追求し ているのだなということがわかった。  優勝する人たちの作った橋の総重量は、約50gだということであ つた。私は方先生の講義を聞いていて、100g以上の材料は使って いるだろうと予想していた。しかし、実際には、約50gの材料で作 つているというのを聞いて非常に驚いた。約50gの材料で頑丈な僑 を立派に作っているのを見て、自分らよりとても進んでいるし、面白 い講義・実習をしていると思った。  岩手大学でも、清華大学のような社会に出てからの実践に役立つよ うなことをやるといいと思う。また、岩手大学の学生が作った物と、 国内外を問わず、他の大学の学生と競い合うなど、もっと交流を増や していくべきだと思う。 7月19日の授業中に、中国から研究で岩手大学に来ていた清華大学の方東平 (Fang Dong Ping)先生が自分たちの在籍している大学の紹介をしてくれました。 それによると、清華大学は中国の首都である北京にあり、学生2万人、院生8千人と、 とても多い学生数だと思いました。また、学部は8つ、学科は42あり、一番強いのは 外国語の学部だということです。しかし、日本からの留学生はそれほど多くないそうです。  話を聞いているうちに、大学の規模を考えたら、日本でいう東京大学くらいは あるんじゃないかと思いました。そんなすごい大学からわざわざ岩手大学に来てくれる なんて、すごい名誉なことだと思って感心しました。  42ある学科のうち、土木学科は1926年に一番始めにできた学科だと言って いました。学生数は7000人と、とても多いと思いました。授業風景を見てみると、 どの研究室もすごく本格的でした。特に、土質試験で使用する、すべり斜面の ミニチュア模型が研究室全体に設けられていて、そこでは様々な複雑な実験でも 容易に行えるようで、すごいと思いました。  そして、橋の研究発表会では、各グループが自分たちで設計した実物の縮尺した ものを実際に作成して、実際の荷重をかけて耐えることができるかというものだった。 どのグループも、練りに練って設計したもので、実物大でもかなりのスケールだと 思った。人数が多いのに、一人一人の学生の質が高く、とても熱心に勉強していると 思いました。  清華大学の学生がコンテストに参加している様子を映像で見ました。 学生は熱心にコンテストに取り組んでいました。その姿はとても一生懸命で、 コンテストにかける熱意が伝わってきました。  一番この講演を聞いてよかったなと思ったことは、学生の勉強に対する姿勢であった。  自分は講義には出るけれども、あまり自分から進んで勉強するほうではない。 レポートが出ても自分の力でやらねばと思いつつ他人のレポートを写すことも しばしばある。映像に出ていた学生を少しみならって自分の講義に出る姿勢を 少し改めようと思った。  これから就職のためにいろいろ大変になると思うが、この講演はあらゆる意味で とてもためになった。特に自分の勉強に対する考えがあまりなっていないということが 改めてわかりました。  方東平先生は、昔岩手大学にいて、1993年に 中国に戻り、現在は清華大学(日本でいう東大のようなもの)で助教授を していると聞きました。清華大学とは、北京の人口が1200万人いるのに 対して、学生が2万人、院生は8000人とたくさんいることを知り ました。工学部のなかには、4月に新しくつくられた建設管理科、 土木科、ダム建設の水工科があるそうです。  授業の内容としては、学生4〜5人ずつに分け、その班で橋をデザインし、 模型をつくり、コンテストして実際にその橋に重しを載せるそうです。 これは、橋を詳しく知る、教授と学生のコミュニケーションをはかる、 橋をつくることに興味をもたせるという意味で重要なようです。  方東平先生は、91年に岩手大学に来て勉強し、93年に 中国に帰り、現在清華大学の助教授になったということを聞き まじめな人だと思った。  方東平先生のいる清華大学は、学生数2万人、院生8千人という 大きな大学で、工学だけでなく語学もすごいと知った。 また、清華大学の校舎はとてもきれいで、印象的だった。 図書館、学生寮、カフェテリアはすごかった。岩手大学がとても かすんで見えた。  学生は、中国土木学会で学生会員として、活動している人も いるようで、そのような積極性には私たちも見習っていきたい。  その他に清華大学では、年に1度橋の設計コンクールが 行われており、学生がグループに分かれて各グループごとに 橋の構想を練り上げて1つの橋のモデルを作り、軽くて 強度の高いものを選ぶというものだった。これは楽しく 勉強できそうなので、良いシステムだと思う。  これは岩手大学に取り入れてもおもしろいのではないだろうか?  中国の北京にある清華大学の方東平先生の講義を聞いた。 清華大学では、1年に1度橋を作るコンテストが開かれている ということであった。コンテストの内容は、1.5kgの重しを載せる ことのできる模型の橋を作り、その中で最も軽い橋を作った 者が優勝するということであった。今まで見たこともない橋が 多く、岩手大学よりも清華大学の方が勉強熱心で、知識の差 にがくぜんとした。優勝する人の橋は約50gと知って、その 30倍もの重しを支える橋を作るのには驚いた。自分たちも、 もっと勉強しなければいけないことを思い知らされた。