リモートセンシング
          

リモートセンシング (Remote Sensing) 対象を遠隔から測定する手段である。 通常は、人工衛星や航空機などから地球表面付近を観測する技術をさす。 健康な肌、新鮮な果物、汚れた水など、我々は対象物の色をもとに、種類や状態を認識することを行っている。 溶鉱炉の窓から見て溶けた鉄の温度を判定する名人技。 色とは、種々の波長を持つ光(電磁波)の成分が組み合わされたものである。 高空から、地点毎の光の強さ成分(波長帯)別に測定したデータをもとに、地球環境を調べることができる。 このような概念のもとに、リモートセンシングによる地球観測システムが確立されてきた。 光の反射や放射の特性に反映される現象について、リモートセンシングの観測対象とすることができる。 リモートセンシングの特徴 (1)広い範囲を一度にとらえることができる。 (2)同じ地域を長期にわたって観測することができる。 (3)直接現地に行かなくても、状態を知ることができる。 (4)人間の目で見ることができない情報(温度など)を知ることができる。 リモートセンシングからわかることの例  オゾン層破壊 火山活動    人体に有害な紫外線から人体を守るオゾン層    火山の噴火活動、被害の状況  土地利用状況 流氷の状況    市街地、森林、農地などの土地の利用、流氷の様子  台風・降雨状況 地形    降雨の強さ、台風の様子、雷の発生、複雑な地形、特徴的な山並み、遺跡など  植生分布 海洋汚染の状況    植物の分布状況、森林資源の情報、原油流出事故等による海洋汚染  海面温度及び植物性プランクトン濃度      海面の水温、海域環境の解明、漁場の予測