地球と話す会 ツール・ド・シルクロード99 第7次遠征
カシュガル〜ビシュケク

◆ 写真で綴る〜HP版遠征隊帰国報告 ・ 8月2日(月) ◆


 ○遠征隊活動報告  報告者 成沢 弘
(遠征隊発信日時:日本時間 8月4日12時13分)

 緊急事態!

 豪雨のためトパから先の道路がずたずたで、軍のジープも通れない。
われわれも予定通りの行動はできず、とにかくウルムチまで戻りき、
そこからアルマトイへ行くか、帰国の道を探るかすることになった。

 7月31日の夜10時ごろ川が氾濫し、住居も流され、動くこともできずに
孤立している人たちもいるとのこと。トパの宿舎からほんの4、5km先が決壊場所。

 軍の許可を得て決壊場所をみんなで確かめた。
道が流され、川の水はもう引いているものの、とても渡れる状態ではない。

クンジュラブ峠を越える道も同様な状況で、パキスタン、キルギスとも国境越えは不可。

                     以上8月2日 トパにて 




○1年生日記    小川なみ記      8月2日

 本格的な走行が始まった。トバとアクスの分岐から、トバまでの約40キロ。

出発 の時には、旅行社の人が爆竹で祝ってくれた。
元気に、赤い泥と小岩の転がる荒野、 実は、何度も起こった大洪水のはん乱原の中に
通されたアスファルトの一本道を30 度をこえる炎天下、快走し、
全員 無事にトバのオアシスまでたどり着いた。

オアシス では沿道の人達が手を振り、自分の自転車で参加する現地の元気な少年もいて、
一時 的にメンバーが増えたりして楽しかった。

ところが、トバに着くと、そこから先に洪 水で何ヵ所か道路が流され、峠までは不通。
何時復旧するかわからないとの話。 納得 するために、再び全員バスにのり
行けるところまでいって、道路の破壊現場をみて現 地の人の説明を聞いた、

100年に一度の大洪水が7月31日の夜10時に起こっ た。
人々は、山の上に避難して、無事だったとのこと。
計画は大幅に変更せざるを得 なくなり、とにかく明日ウルムチまでもどることになった。

夜は、添乗員さん達との 大宴会で盛り上がった。





一日の概況:記録班  上薗 重治(アトス→分岐点→トバ)

                                               8月17日UP!

 
 朝食(今日から本格スタートなので、食事はしっかり取ろうとおかゆをたくさん食べる。)

 バスで昨日の三叉路へ。

 走行は フリーランということだったので、走る方としては少々遅れても
あまり気にしなくてよいので気が楽である。

 午後の道路は簡易舗装で、少し走り辛くなる。
 少し晴れ間が見えてくる。 風も少し強い向かい風が出始めて、
だんだん遅れる人が出てくる。(向かい風と登り道のため)

 標高1,800mの水溜まり(川の水流が強いので、洪水でできたのかも知れない。)
にプランクトンとおたまじゃくしがいるとのことで、
25%の湿度しかない乾燥地帯にすぐに生物が現れることにびっくりした。

 今日の行程で37Km付近で道路が決壊していて回り道をする。
あちこちで洪水が起きていることが予想できる水量である。

 水野副隊長から「大雨による道路損壊で先に進めない、
話だけで先へ進むのを断念するのは納得できないので、
現地を見せてくれるように要請している。」と全員に伝えられる。

 16:50 壊れた橋のところをバスで、見に行く。 幅 約500mの河に
水が押し寄せた跡がくっきりとあり、これ以上進めないのを全員納得したようである。

 20:30〜22:30 夕食及び残念会。
大いに盛り上がり、夕食会が終わっても宿舎の外で大声が聞こえる。




       -------------


8月 1日(日) 	カシュガルからチャクマク橋(20Km)

8月 2日(月) 	チャクマク橋からトバへ(40Km/60Km)

8月 3日(火) 	カシュガルへ戻り空路ウルムチへ

8月 4日(水) 	ウルムチ待機

8月 5日(木) 	ウルムチ待機

8月 6日(金) 	ウルムチから空路ビシュケクへ。さらに陸路ナリンへ

8月 7日(土) 	ナリンからカラコル(115Km)

8月 8日(日) 	カラコルからバルクチ(80Km)

8月 9日(月) 	バルクチからケミン(105Km)

8月10日(火) 	ケミンからビシケク(120Km)