トルガルト峠越え
・トルガルト峠を越えて、キルギス共和国から中国新疆ウィグル自治区カシュガル に入った。 ・キルギス国地質庁のカディルベック局長がキルギスを出国するまで同行してくれた。 ・我々10名(通訳アリム氏を含む)の出国申請書は、キルギス国内務省と地質省から それぞれ作成されたものである。 ・ところが、我々2台の車の運転手の名前がその申請書に記載されていないため、 我々はキルギスから中国までの国境地帯の通行が認められなかった。 ・我々メンバーの中には、当日カシュガルからウルムチまで飛行機に乗る者が2名 いたので、無理に頼んで通してもらった。 ・次の検問(キルギスの最終の税関)では長時間待たされた上、キルギス−中国の 国境地帯7kmの通行には我々の運転手の運転を認めず、現地人が代わりに運転した。 ・銃を携帯した兵士が門を開けるとき、その現地の運転手が兵士にお金を渡すのを 目撃した。 ・キルギス−中国の国境地帯(7km)を越えてやっと門の形をした中国国境に 入ることができた。我々は強風の中を、中国領に駆け込んだ。 ・中国領には、我々のためにカシュガルの旅行社のマイクロバスが待っていた。 ・山を下りて、中国の国境警備隊の本部で、なんとスーツケースも手荷物も開けられ 検査をされた。金属探知機も使用された。 ・それからさらに車は走り、本当の税関にたどり着き、正式な検査を受けた。しかし、 スーツケースを開けられなかった。税関職員は、国境警備隊には荷物を開ける任務は ないので、彼らのした行為は違法であるから、ガイドのアリム氏は政府に手紙を書いて 抗議するように勧めた。 ・飛行場まで我々のバスは全速力で走ったが、飛行機に乗ることはできなかった。 しかたなく、その2名はカシュガルに泊まり、翌日我々と一緒にウルムチに向かった。 (彼らはウルムチに1泊後、北京経由で日本に帰った) ・ガイド件通訳のアリム氏は日本の大学で研究した理学博士である。ロシア語、英語、 日本語、中国語(北京語)、ウィグル語、カザフ語、キルギス語ができ、 判断力と行動力にすぐれた名ガイドである。