コルコズ族
コルコズ族とは、清朝時代300年も前に、北方ロシア警備のため
新疆からはるばる黒竜江の嫩江流域に駐屯させた部族であった。
背が高く目が青いイスラム教徒も、満州に長年住みつくうちに
仏教徒化し豚肉を食べるようになったという。
新中国になり、北京で民族大会があったとき、政府は同じ民族という理由で
新疆ウイグル自治区と黒竜江省のコルコズ人を同じホテルに泊まらせ、
同じ食事を用意したところ、顔つきも同じで同じ言葉を話すのに
服装、宗教、儀式が異なり、特に食事の違いから言い争いになったという。
(高野悦子:黒竜江への旅、新潮社)