第1次探検隊
1902(明治35)光瑞はヨーロッパからの帰国の途を利用して四人の青年たちと
ロンドン ベルリン モスクワ バクー カシュガル タシュクルガンまで一緒。
光瑞、本多恵隆、井上弘円 スリナガル経由でインドの仏跡調査
ガンダーラ ガンジス川周辺 サールナート(釈迦初説法) ブッダガヤ(釈迦成道)
(本願寺の天親菩薩:世親はガンダーラで生まれた。世親は倶舎論を書いた)
堀賢雄、渡辺哲信 ホータン クチャ トルファン ウルムチ
第2次探検隊
1908(明治41)橘瑞超と野村栄三郎
北京 ゴビ砂漠 ウルムチ トルファン
ロブノール 楼蘭 ホータン カシュガル インド
第3次探検隊
1910(明治43)橘瑞超と吉川小一郎
ウルムチ トルファン 楼蘭 カシュガル チベット 敦煌 トルファン
敦煌 トルファン クチャ カシュガル ホータン イリ ウルムチ
目的
・仏教伝来の経路や遺跡の調査
・イスラム教の席巻により仏教が駆逐された状況の調査
・仏教遺跡に遺る仏教資料の採取
・中央アジアの地理・気象などの調査
欧米の学者の地理学や考古学の関心に対して、大谷探検隊は
仏教東漸の道を明らかにするという意図があった。
仏教伝来の事実を歴史的に実証することは信仰を確かなものにするためにも必要である。
大谷光瑞はコャンマー、雲南地方における仏教伝来にも調査員を派遣していた。
旅順博物館(トルファン採取の仏典断片、胡語文献、美術品)
中国国家図書館(旅順博物館から移管、巻子形敦煌出土経典)
韓国中央博物館(壁画などの美術品)
龍谷大学、東京国立化学博物館、京都国立博物館
佐藤健:阿弥陀が来た道、毎日新聞社