中国の建設工事事情

【中国清華大学 方東平 助教授の報告から】

Q1 中国では、たとえば道路を作ったり橋を架けるときは、誰が発注するのですか。
A1 国(中央政府)、地方(省、市、県)、または集資(地方、会社、外国企業と
   共同投資)から発注します。競争入札と指名入札の2つの方法で設計会社と施工会社
   を決めます。また、コンサルタントと施工会社が一体となってやるのもあります。

Q2 中国には、民間の建設会社がありますか。
A2 けっこうあります。小さいのが多いですが、中規模のものもあります。
   ほかの民間会社もいっぱいでてきました。

Q3 橋の建設現場などて、男女の労働者は同数で働いているのでしょうか。
A3 ほとんど同数で働きます。原則的に毎日8時間の労働時間ですが、残業もあります。
   土曜日は平日と同じくらいに仕事をします。

Q4 中国では、鋼橋は少なくて、圧倒的にコンクリート橋が多いと聞きましたが、
   何か統計データがあるでしょうか。
A4 手元にデータはありませんが、鉄道橋としては鋼橋が多く、道路橋としては
   コンクリート橋の方が多いそうです。

Q5 技術者の教育機関として、大学の他に専門学校などがあるのでしょうか。
A5 大学の他に、専門学校(高校卒業者が入学)、中等専門学校(中学校卒業者
   が入学)もあります。

Q6 建設の仕事に関して、中国と日本とで違うところは何ですか。
A6 日本の建設工事は、管理のうまさと建設機械を使うことでしょう。

方東平氏(岩手大学留学生だったころ。左は秋田大学川上洵教授)